「きりたんぽ」というものの存在は、
アメリカにくるまで知らなかった。
きりたんぽはうまい。という記事は、
ネットでよく見かけるけれど
義理のお母さんのきりたんぽが、むちゃくちゃまずかった という友人や
ネットでレトルトを買ったけど大したことなかったよ という友人の話を聞いて
それほどの、期待を抱いてはいなかったし
もしかしたら、一生食べることのない食べ物だな
と、なんとなく思っていた。
去年の11月、従姉の家で鍋をやった時に
きりたんぽの話題が出て、
その後、他の友人の食べたきりたんぽの話が出て、
お正月用に作った「つちのこ餅」がきりたんぽに見えると
アメリカの友人に言われたりして、
なんとなく、きりたんぽの話題が増えたな
と思っていたら…
いきなり、その話題とはまったく関係ない友人からメールが来て
きりたんぽを食べに行かないかと言われた。
ロングアイランドにあるその和食のレストランは
おすし屋さんなので、きりたんぽはメニューにはないのだが
予約を入れれば、秋田出身のご主人が特別に作ってくださるのだという。
んなけで。
食べてきました、きりたんぽ。
感想は、一口で言うと
「全然足りない。」
鶏と野菜の出汁の効いたスープのおいしさと、
もっちもちのきりたんぽと
たっぷり入ったお野菜が、何とも絶妙なコンビネーションで
あっという間に食べてしまって
こりゃ、2人前くらい、いやたぶん、3人前くらい
ぺろっといけるんじゃないか。
といううまうまさで
わざわざ1時間以上かけて、
電車で食べに行ったかいがあった。
お店で、
「実はあまり期待してなかったけれど
のた打ち回るほどおいしい。」
と言ったら
「あ~、通信販売なんて全然ダメだし
ご飯も新米じゃないとダメ。」
と、おかみさんに言われた。
次回行く時には、2人で4人前頼もうね。
と、約束した。