2013年5月20日月曜日

ぷりっぷり。




「バンクーバーでは、Spot Prawn がシーズンだ」

と、教えてくれたのはバンクーバー在住の友人だった。



「うきゃー、食いた~い!!」

と、狂喜している私に、

Spot Prawn の食べられる場所のリストを送ってくれたんである。



Spot Prawnは、ちょっと大型の甘エビで

日本のボタンエビと似ている。



ニューヨークでも、こうきう寿司店で

恐ろしいぼったくりの値段を出せば

食べられないことはないけれど

やっぱり、シーズン中に本場で

水揚げされたばかりのエビを食べたいではないか。



んで。



よだれを垂らしながら

リストを眺めている時に、思いついた。

「やっぱり… お寿司とかお料理とかじゃなくて

 とれとれをお刺身でわしわしと食べたいよね!」



ということで…

お魚屋さんでエビを買って

こっそりホテルでいただくことに勝手に決定。



早速、お魚屋さん出かけると

新鮮そうなエビが!!



photo.JPG



「うっひゃー。これください。」

と、お魚屋さんに頼んで、

「お刺身うれしーねー。」「ソーデスネー。」

と、ごにょごにょオットと話していたら

「ダメダメ、刺身はこっちにしなさい。」

と、お魚屋さんのおばちゃんから教育的指導が入る。



photo.JPG



「えー、生きてるぢゃないか。

 どーやって、刺身にするのだー。」

と、怖気づく私に、

おばちゃんが、

「簡単、簡単! くいって首をねじるだけ。」

というので、恐る恐る購入。



ホテルに帰る途中の道でも

びちびちばたばた、袋の中で動くエビさんたち。



ビニールの口がしっかり閉じられているし

酸素がないから

ホテルにつくころには

皆さん、ご臨終してるよね。

という期待は、あっけなく裏切られ…

ホテルについても

袋が、びちびちばたばた動いている。




ネットで「Spot Prawnの殺し方」を検索すると

放っておいて窒息死させるとおいしくなくなる

という記事が出てくる。




しょーがないので、

近所のスーパーに走って

エビさん、惨殺用品を購入。




photo.JPG
(惨殺必需品のゴム手袋。醤油の隣にあるのは、粉わさび)



泣く泣く「くいっと」することに。



とりあえず、1匹目は簡単にねじれたので

大丈夫かと思ったら、

2匹目の方は、びちびちびちっ!!!

と、お暴れになり、

小心者のたびささんは、

ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと

叫んで、部屋の隅まで逃げる。



「モーだめだ。絶対ムリ。」

という私に、オットも

「ワタシハ、ヤリマセン。」

と、きっぱり宣言するし、

母は、ニコニコと勝手に外野を決め込んでいる。



しょうがないので

父に惨殺係を任命。

さすが年の功なのか

父は、文句も言わず、くいっくいっと処理をして…

頭をとった後もぴくぴくするエビに

怖じ気づいている私のためには

特別に皮まで剥いてくれ…(甘い父)



photo.JPG
(皮をむくと、びちびちは止まります。)



家族4人、エビさんの試食会と相成った。



いやーーーーー、とれとれのエビさん

ぷりっぷりなんである。



ぬーよーくのお寿司屋さんで

ぼったくりの値段で売っているお寿司は

普通の甘エビのように、

ちょっととろ~んと、しているのだが

先ほどまでびちびちしていた水玉エビさんは

かじると、ぷりっ!! と音がするほど

ぷりぷりで、むちゃくちゃおいしいんである。



この秘密の試食会の後

レストランでも食べる機会があって

それはそれで、とてもとてもおいしかった。

んが。

このぷりぷり感に勝るものはなかったんである。



嗚呼、惨殺されたエビさんごめんなさい。

でもでも、髄までおいしゅうございました。



本場ばんざい!!



14 件のコメント:

tom☆ さんのコメント...

うう~うまそーーーーーーーーーーーーー!!
お父様素晴らしい!! その技は父君に伝授してもらわねば。


くい・・生きてるエビさんを扱ったこと無いなー出来るかな?☆

暇田くま子 さんのコメント...

こえ~~~~
ドキドキして読みました。
結局、海にリリースしました。っていう最後かと心配しました。

頭とっても、まだ足がワサワサ~って動くんだよね…
私は怖いので、焼いてあるのを食べました。

私にも、そのカッコイイお父さんを貸してください!

Tabitha さんのコメント...

Tom☆さま

うまうまでした!!
技… というか、平常心というか…は…
伝授されていないので…
もう一回、自分やれと言われたら…
できない… かも… 笑


Tabitha さんのコメント...

くま子さま

いつでも父、貸します。 笑

父がいなければ、1匹除いて後のエビさん達は
全員、海にリリースされていたことでしょう。 笑

もぉ、あの、足のワサワサ〜っが怖くて、怖くて…

おいしかったけど。

カプメイ さんのコメント...

いわゆるボタンエビですね。
甘エビとはまた違う甘味と旨味がありますよね~。
昔両親と行ったお店で、焼かれても動いている頭が怖かったです。
身の方はちゃんとお刺身になって出てきたので、平常心で食べられましたが、
頭は無理でした。
お父様、強い!!

現役lecturer さんのコメント...

スコットランドの北西海岸でも、海老、海ザリガニ(langostinos)の漁が盛んですが、多くはスペイン、フランスに輸出され、国内には回らないのです。

オーストラリアでは、動物愛護法違反で、刑法犯になるそうで、中華料理屋では「酔蝦」の急性アルコール中毒もダメだとか。

Tabitha さんのコメント...

カプメイさま

日本でもスポットプラウン出ていますか?
日本のボタンエビは、斑点が赤いのですが
このエビは、斑点が白いエビでーす。

父が惨殺した方々の胴体は
頭がなくなってもぴくぴくわさわさしていましたが…
頭は、みんなしーんとしていました。 笑

以前食べたロブスターの活き造りは
頭も、世話しなく動いていて怖かったです。


Tabitha さんのコメント...

現役Lecturerさま

ニューヨークやら、メイン沖でも
日本の甘エビに似たエビが獲れてうまうまです♪
同じ種類がいるかしらん?

私は、オーストラリアでは犯罪人ですねー。
Smothered Duck とかも、犯罪かしらん?
「くいっ」は一瞬なので
Smothered Duckよりも、humane だと思うんですが。 笑

ぽてと さんのコメント...

くぃっとやれるかどうか・・・自信がありません。
が、誰もやってくれる人がいないならやるかも~~~(笑)

キャンプの時、生きたヒラメを漁師さんから分けて貰ったけど・・・
頭を落とそうと、まな板の上で出刃包丁を当てたら、凄い力で跳ね上がって暴れて、とても惨殺できなかった事がある。
主人が頭を落としてくれて、私は、頭が無くなったおとなしいヒラメを刺身にしてウマカッタ。

ポコマム さんのコメント...

羨ましい!
こういうのを美味しく食べられる人になりたかった。
なぜか海老だけだめです。
プリプリ感が逆にだめ。
今まで生きていたと思うだけでだめ!
お魚は生造りでも平気なのに
これだけは無理。
無理して食べると、
唇から喉まで痒くなって腫れてしまう
デリケートなポコマムです。

Tabitha さんのコメント...

ぽてと様

ああああ~、お魚も怖いですっ!!

ヒラメじゃなくて、カレイだけれど
生きたのを調理しなくてはならなかった時には…
どーしても、どーしても、包丁をあてられず…

お鍋に閉じ込めて煮ましたっ!! 笑

Tabitha さんのコメント...

ぽこまむさま

アレルギーがあるとしょうがないですよねー。
あ、ぷりぷり感がだめなのか。

お魚の活造り、
口をぱくぱくさせる頭がお皿に一緒に乗っていると
凍り付いてしまって、食べれませんっ!! 笑
だって、だって、目が合っちゃうんだもん。


とさこ さんのコメント...

トサヲが「頭と殻!頭と殻はどーしたっ!」と、
私の隣でわめいておりますが・・・
ホテルの部屋で、潮汁とか、
網であぶってかりっと香ばしく♪
なんて無理ですよねえ・・・

あ、私、くいっと頭をひねるのはたぶん平気ですよ~

Tabitha さんのコメント...

とさこさま

次回は、是非、トサコちゃんとトサヲさんに
ご同行願います。 笑
あ、トサヲさんには、キャンプ用品をお持ちになるよう
お伝え下さい!!

頭は~、から揚げがいいです(と、リクエストもしてみる。) 笑