子供の頃は、サルだったので
この季節になると
小学校からの帰り道に1本生えていた桑の木に登って
手を紫に染めて桑の実を食べていた。
ニューヨーク市のスタッテン島に住んでいた時
北隣の家に桑の木があった。
庭の境目に生えていたその桑の木は、
恐ろしく斜めに生えていて
根っこは隣家にあったものの
幹も枝も、すべて我が家の庭の上にあった。
その家に引っ越して初めての春、
桑の実が生りはじめたころ、
小学生の頃の事を思い出し
ああ、桑の実だ、楽しみだな
すべての枝が、我が家の庭に伸びているのだから
ちょっとくらいつまんでもバチは当たらないだろう
と、思ってワクワクした。
ところが、その桑の実は
いつまでたっても、いつまでたっても熟さなかった。
ずっと、白いままだったのである。
待てど暮らせど熟さなかったが
そのうち、芝生の上にぽたぽたと落ち始め
落ちた実には、アリがたかりはじめた。
アリを見て、はたと気づいた。
これは、甘いにちがいない。
一つ枝からとって口に入れてみると
やはり、その実は甘かった。
それは、白い桑の実だったのである。
実は、桑の実の干したものは
お店でも売られている。
見た目はかなり悪いけれど、とても甘くて
干したイチヂクに少し似た味がする。
どちらかというと、そのまま食べるより
何かのトッピングにして食べた方がおいしい。
ここニューヨークの戸外で見かける桑の木は
紫のものと白いものと両方あるけれど
売られている干した桑の実は
白いものが多い。
我が家の近所にも、大きな桑の木があるけれど
あまりにも大きすぎて
枝には手が届かない。
鈴なりの桑の実は
鳥や動物が来て食べるか
地面に落ちて、ありが食べている。
8 件のコメント:
え~?白い桑の実があるなんて、この年になるまで知りませんでした。
しかも、干した桑の実を売っているんですか!!
そりゃすご~~い!
私の子供の頃はお菓子もおやつもあまりなくて、野生のキイチゴや桑の実はご馳走でした。
赤クローバーの花びらをむしって、花蜜を吸ったり、白樺の樹皮を傷つけて出る樹液をなめたり、甘いというものは野山に色々あって。
農家の庭先にある
「グスベリ」とか、「グミの実」「オンコの実」「カリンズ」「スモモの実」など、競って食べましたが、今の子供は、それのどれも知らないようです。
というのも、オンコ(アイヌ語です)イチイ松以外は、もう、田舎でも、とんと見かけなくなりました。
北海道弁で、カリンズは、小さな実が房でできるレッドカーラント(スグリまたはカシス)です。熟しても酸味が強い。
グスベリはグースペリーで、やはりスグリですが、実が大きく熟すと甘い。
懐かしくて食べたいですが、果樹園で作るようなものじゃないので、売っていません。
桑の実、売っていたら買います!
ぽてとさま
ぽてとさんも、食べていらっしゃったのですねー。
子供の時には、実家の庭にグミの木と
ユスラウメの木があって
実がなると、友人を呼んでみんなで食べていました。
その延長で、学校帰りに桑の実を食べていましたが
たぶんそんなことをしていたのは、
私と私の友人(さる仲間)だけだったかも…。
カラントやグースベリーは、
アメリカでは高級スーパーや農家の直売でしかみかけませんが
フランスでは普通にスーパーに売っていました。
アメリカでよく食べるラズベリーは
日本のキイチゴの親戚だと思うのですが
日本は、キイチゴを栽培して売っていませんね。
この手のもの、どうして日本では食べなくなったのでしょうね?
(進化の過程で失われるものも有るということでしょうかー)
私も子供の頃は近所の桑畑(こら!)の実を少々戴いてました♪
現在お隣に立派な桑の木が有りまして、立派な実(紫)がなるのですが・・
小鳥が喜んで食す他には地に落ちて蟻のえさ、あとは我が家の敷地に落ちて私の車を徒に塗立てています!
ほとんどはお隣の敷地に落ちてしまいますし・・小鳥が賑やかに分け合ってしまいます。
不法侵入とかいうものが無かったら、さぞや美味しく戴けるのにねー☆
私も、子供の頃近くの玉川上水脇に生えている桑の実を食べたりしました。
最近はけっこうな大木で、手が届かなくなり落ちたのを食べるわけにもいかず。。。
白いのは初めて見ました。なんか美味しく見えないですね。(ごめんなさい。)
こういうのは鳥が食べて、飛んでった先で糞をして増えるんだと思うんですが、白いのでも食べてくれるのかしら。
鳥じゃないのかな。。。。(ネズミとか???)
tom☆ さま
おお、お隣にあるのですねー。
それは、食べたくても食べられませんねー。
くくぅ。
カプメイさま
干したものや落ちたものの写真しかないから
美味しく見えなくて当然です。 笑
鳥さんは大好きなようで
毎日盛況です。
このあたり原産の桑の木は紫の実なので
この近辺に生えている、白い実の桑の木は
庭木として植えられたものか、
その昔、絹を作っていた時に
植えられたものだそうです。
ところが或る日反対側のお隣のお嬢さんが、そのお宅の玄関の塀に身軽によじ登り食しているのを発見♪
目が合うと悪びれずに挨拶し「お腹が空いちゃって(テヘ♪)」ってにっこり☆
あーーーーーーーーーあの年代にもどりたいーー;
★何故かお隣さん(バツイチ独身男性)、ウチの事敵視してるんで余計採れません★ざーんねん☆
tom☆ さま
うーむ。そういうお隣さんだと
見つかった時に「てへ♪」 とはいきませんねぇ…。
くくぅ。
私も、桑の木のお隣さんとは
それほど親しくはなかったのですが…
なにしろ桑の木が90%我が家の庭にはみ出てたので 笑
食べてました。ひゃひゃひゃ。
コメントを投稿