2012年2月22日水曜日

りあるラプンツェル。





子供の時、

グリム童話は、ただのおとぎ噺だと思っていた。

ラプンツェルのお話も

桃太郎のような、架空の話と同列に考えていて

人間を高い塔に閉じ込めるなんて

ただの作り話だと思っていた。



しばらく前、2010年に

ドイツの小さな小さな町へ知り合いのバーバラを訪ねた時

ビュルツブルグの駅まで迎えに来てくれた バーバラ が

せっかくだからビュルツブルグもちょっとだけ見ていく?

とマリエンベルグ要塞に連れて行ってくれた。

門をくぐり、中庭に出ると

窓が殆どない、

恐ろしげな塔がそびえたっている。




PB065466
   ↑ バーバラ



「あれは、ラプンツェルの塔?」

私がつぶやくと

バーバラはにっこりわらって

「そうよ。」

と言った。

「ただ、ラプンツェルと違うのは…

ラプンツェルは、塔のてっぺんに住んでいたけれど…



昔は、この塔には、あのてっぺんの窓以外に入り口がなくて

囚人は、あのてっぺんのところから、階段も逃げ道もない

一番底の「恐怖の部屋」まで吊るされて下ろされて

真っ暗な「恐怖の部屋」の中で一生苦しんだのよ。



一度入ると、二度と出てこれないわね。

ラプンツェルみたいに、

外を眺めてお気楽な身分とは違うわね。」



嗚呼、事実は小説より恐ろしすぎる。



14 件のコメント:

現役lecturer さんのコメント...

そう言われて見ると、Tower of London(ロンドン塔 www.hrp.org.uk/Images/TOL_Main.jpg)も窓が少ないですねぇ。

tom☆ さんのコメント...

「昔は」ってゆーと、今はどこかに入り口が有るって事?!
人が居なかったら大きさが分からないね・・・
生きて外に出すつもりが無いどころか、まんまお墓なんですね★ 凄!

Tabitha さんのコメント...

現役Lecturerさま

ロンドン塔も恐怖の館だったんでしたっけ。
ああ、中世は怖いです。 しくしく。

Tabitha さんのコメント...

トム☆さま

この↓サイトの上から4番目の写真のように

http://gaugerbrau.blogspot.com/2007/01/fortress-marienberg-after-strong.html

観光客が、恐怖の部屋を覗けるようになっているのです。
でも、昔は逃げ道のない塔だった…
と、バーバラがにこやかに話してました。 怖いよぉ。

mom さんのコメント...

中世はホントに怖い!

ラプンツェルを知ったのはテレビが出始めた頃で、「おとぎの国の
シャーリー テンプル劇場」です。
このおかげで日本の子供は数々のおとぎ話を知ったの。
またシャーリー テンプルがお人形さんみたいで憧れました。
しかし、ウィキに行ってきましたが、そんな大人の話とは!
まあ、冷静に考えれば夜な夜な通ったわけだから!

小町 さんのコメント...

グリム童話って実は怖いですよね。ドイツ時代、グリム兄弟が学んだ大学街に居たんですけど、その辺りも題材にグリム童話を書いていたようです。「骨が歌う川」とか連れて行かれました。殺されて遺体を川に投げ捨てられ、骨になって「僕はここだよ〜」って歌うらしいんです。(タイトルは分かりませんが)怖かったです。近くの森の中にあまり高くない塔があって「ラプンツェルの塔」って聞いた様な気がしますけど、本物だったのかな?当時のドイツ語では理解は完全ではなかったけど。しっとりした森の中の塔で、魔女が居そうでした。あの高さだったら、髪の毛を垂らしても登って来れそう、、、と納得したのですが。。。

カプメイ さんのコメント...

「本当は恐ろしいグリム童話」って本もあるくらいですが、
ヴュルツブルグではなく、ローテンブルグの中世犯罪博物館へ行くと、
それはそれは恐ろしい拷問器具の数々を見ることができます。
貞操物の罪も多かったみたいです。
「グリム兄弟」の映画も怖かったです。

現役lecturer さんのコメント...

wikiによれば、「身分の高い政治犯を幽閉、処刑する監獄としても使用されはじめたのは1282年のことで、やがて14世紀以降は、政敵や反逆者を処刑する処刑場となった」
離婚・重婚問題で、ローマから英国国教会が離別することになった原因のヘンリー8世の時には、2番目の王妃、5番目の王妃、ヘンリー7世の曾孫、と皇族が幽閉、処刑されています。同じく16世紀では、トマス・モア、トマス・クロムウェルという著名人も。
塔と、塔に囲まれた中庭(=皇室処刑場)には、幽霊が出るとか。

Tabitha さんのコメント...

ぽこまむさま

そう言えば、
ちょっと前に、3歳の子供と
コンピュータで、ラプンツェルゲーム?
というのをして遊びました。

その子と一緒に遊ぶと、
ラプンツェルは、
着せ替えごっこをしているだけで
お話が先にすすまないので、
おとぎ話にすら、なってませんでした。 あははは。

Tabitha さんのコメント...

小町さま

ああ、もう、目に浮かぶようです。
怖い、怖い、怖い…。
小町さんの見た、まさに風景を見ながら
グリムは、本を書いたのでしょうね!

Tabitha さんのコメント...

カプメイ様

まさに、そのローテンブルグの博物館、
バーバラに連れて行かれましたよぉー。 泣
もっと、他のものが見たかったので
そこは入りませんでしたが。

たぶん、
とてもブラックなバーバラ(ドイツ人)が
案内してくれたからだと思いますが、
ありとあらゆる場所で、人が殺されたり拷問されたり
戦争になったりする場所が満載で
ロマンチック街道というよりは、
ホラー街道の旅でしたわ…。

Tabitha さんのコメント...

現役lecturer さま

ああ、血の匂いがしてきそうです…。 しくしく。
Lecturer さんが、次回訪ねた時には
是非、幽霊さんによろしくお伝えください…。

たそがれちえぞー さんのコメント...

ここはイイね~。量刑の甘い日本では死刑を免れた終身刑は、ああいう塔の底に閉じ込めて置けばいい!
仮釈放になる前に狂い死にするかもo(^▽^)o
死刑にしなくても害虫駆除ができて世のため人のため。
スミマセン。毒吐いてストレス発散させてもらいました(^-^)/

Tabitha さんのコメント...

ちえぞーさま

入れられる前に、拷問にあっていたみたいだし…
あんなところに入っていたら…
確かに、狂い死にしちゃうかも。