2012年6月23日土曜日

ペプシの看板





その昔、

マンハッタンからイーストリバーを渡った向こう岸に

ペプシの瓶詰め工場があった。



工場の上には、でっかいペプシの看板があって

マンハッタンからよく見えるその看板は、

とても有名だった。



その看板は1936年からずっとそこにあって

マンハッタンの人々にとっては

そこにあることが当たり前の風景になっていたので

ニューヨーク市の歴史的建造物として

瓶詰め工場が壊されてしまった後も

ペプシの看板だけは、ずっと残っていた




私も、マンハッタンの東の端の高速道路を走るたびに

目の端で、いつもペプシの看板を確認していた。



数年前に、ペプシの看板がないなぁ、と思っていたら

ちょっと前に、お化粧直しをして

位置を少し北へ移動して再登場した。



昨日、ペプシの看板の近所に引っ越した友人の家に遊びに行ったので

初めて、ペプシの看板を近くで観察してきた。


IMAG1548



間近で見るペプシの看板は

マンハッタンから川越しに眺めるのよりも

さらにまっかっかで、ぴっかぴかで

もともとは、こういう色だったのかもしれないけれど

長年、色あせた看板を見慣れた私には

なんだかちょっと違和感があった。



◆ おまけその1

ペプシの看板の近所の入り江にたむろする雁の方々。

IMAG1547


◆ おまけその2

ハリウッドの看板の近所にたむろする方々のお話。(←クリック)





4 件のコメント:

mom さんのコメント...

あれはナマコです、のマムですぅ。
なにか?


日本ではいえば道頓堀のグリコマークみたいなもんかなあ。調べたらグリコのシンボルタワーは1935年だそう。
新参者ですが吾妻橋にあるアサヒビール本社ビルの
黄金のシンボルマークもいずれみんなに愛される日が
来るのかしら。
ペプシが飲みたくなった。

追伸
韓国通の友人にすんごく叱れれました。

カプメイ さんのコメント...

>違和感
なんか解ります。
古くていい雰囲気の神社が修復して、朱塗りも新しくなっちゃった感じ。
作りたて、描きたてはそうだったかもしれないけれど、
綺麗に修復されちゃって、あの雰囲気、味はどこへ行ってしまったの?
ま、そのうちまた古くなるんですけどね。。。

Tabitha さんのコメント...

ナマコまむさま。 笑

あの黒いジャージャー麺は
私も初めて見たときにはぎょっとしましたよー。
日本で見たことがなかったので。

道頓堀も、グリコがなくっちゃ道頓堀じゃない!
って感じなので、そんな感じですね!

ただ、グリコの看板は時代と共に変化してきましたけれど…
http://www.ezaki-glico.net/neon/history.html

ペプシの看板は、色こそ新しくなれど
70数年前の形のままなんです。

Tabitha さんのコメント...

カプメイさま

そうなんですよね。日本の神社仏閣、
もともとは、極彩色のきんきら金の派手派手
っていう建物、結構たくさんありますよね。

でも、もともの作者が意図しなかったであろう、
数百年後の汚い、しぶい状態のほうが
好きだったりして…。
 
ペプシの赤。
赤い色は褪せやすいので
すぐに褪せることを期待したりして。