2013年6月14日金曜日

オスプレイ





列車の旅の間

オスプレイをちょこちょこと見かけた。



別に、米軍がカナダで演習をしていたわけではなくて

オスプレイというのは

日本語で言うと

ミサゴとか魚鷹という鳥の名前なのである。



オスプレイは、羽を広げると

150〜180センチもある大型の鳥で

日本語で魚鷹と言われるように

お魚大好きな鳥なので

水辺に住んでいるらしい。



列車の客室乗務員の人の話によると

オスプレイは、

人工的な建造物の上に巣を作るのが大好きで

電柱やら、橋やら、鉄塔の上やら、

時には野球場の照明の上にまで

巣を作っちゃうのだそうだ。



送電塔やら、発電所で巣を作ってしまうと

危ないし、停電の原因になってしまう。



けれども、オスプレイは保護動物なので

巣を除去するわけにはいかない。

そこで電力会社は

巣が作られた電柱の横に

オスプレイ用のニセの電柱をわざわざ作って

オスプレイさんがお留守の間に、

こっそり巣を移動しておく

という涙ぐましい努力をするのそうだ。



実際に、オスプレイさん用らしき

ニセの電柱が、あちらこちらに立ってるのを見かけた。



オスプレイさんは

とてもオシャレなのだそうで

工事用のオレンジのテープやら

カラフルな材料やらを見つけると

それを使って、巣にするのだそうだ。



私が見かけた橋の上の巣も

カラフルな材料が使ってあった。



Untitled (2013-05-24 23:07:48)
(橋の中程の上に巣がかかっている。)




数年前、オスプレイの研究をしている人が

この列車を利用したそうで

客室乗務員のケイトリンちゃんが、

その人から聞いた話を話してくれた。



オスプレイは、一夫一婦制で

毎年、同じ巣を使うのだそうだ。

冬の間は、どこか南の方で過ごし

子育ての季節になると

同じ巣に戻ってくるのだそう。



そのオスプレイの研究者は

オスプレイのつがいに発信器を取り付けて

研究していたのだそうで

発信器のデータによると

そのつがいは、子育てが終わったある日

同じ日に

オットは、マイアミへ。

ツマは、メキシコへ飛び立った。

そして、次の年。

春になったら、それぞれ違う日に

メキシコとマイアミから飛び立ち…



まったく同じ日に、同じ巣へ戻ってきたのだそうだ。



「このお話、皆、嘘だーって言うけれど

 ロマンチックでよいお話だから

 私は、その人を信じるけどなー。」



ケイトリンちゃんは

そういって、ニコニコした。



ちなみに、ちょうどローカルの新聞に

オスプレイの話が載っていたのだが

それによると、オスプレイは踊り食いをするそうである。

親鳥は、魚を生け捕りにしてきて

ぴちぴちはねている魚を

ヒナのいる巣に放り込むのだそうだ。



私もオスプレイに育てられていたら

エビを怖がるなんてことは

なかったかもしれない。








4 件のコメント:

カプメイ@鳥と魚の番組は特に好き さんのコメント...

ハイハーイ!ミサゴ、知ってまーす。
某国営放送の動物番組で松江のミサゴをやってました。
放送局のロボットカメラが設置してある塔に巣作りしたので、
子育てをずっとカメラで観察できたっていう番組でした。
踊り食い、やってましたねぇ。
宍道湖や日本海のお魚を贅沢に!
プロポーズもお魚でしたよ。
そうかぁ、普段は別居なんですね。
私も、そのロマンチックな話、信じまーす。

Tabitha さんのコメント...

カプメイさま

私も、動物番組大好きです。
ローカルの新聞記事は
ウェブカムをつけたオスプレイの巣のお話でした。

ぽてと さんのコメント...

日本では、オスプレイと言うと、先に米軍ヘリを思い浮かべ、怪鳥のように思っていましたが・・・
実は愛情深く、礼節正しい鳥なのですね。
オスプレイさんに、誤解を謝りたいと思います。

Tabitha さんのコメント...

ぽてとさま

最初に日本でオスプレイのニュースが出たときに
鳥のオスプレイしか知らなかったので
見出しを見て、なんじゃらほいと思った私です。 笑