2015年5月18日月曜日

山のふもとで犬と暮らしている。




3年ほど前に書きかけたまま

すっかり忘れていた日記が出てきた。

なんだかもったいないので

そのまま掲載しようと思う。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



その温泉宿を最後に訪れたのは

たぶん、20年以上前だったと思う。

祖母と一緒に行った、その駅前の宿は

外から見ると、昭和の匂いのするような

何の変哲もないコンクリートの建物だったけれど

とにかく、とにかく雰囲気が大好きで

とても気に入ったことが頭に強く残っていて

今回、日本へ行くことになったときに

ふとそれを思い出して、予約を入れてもらったのだった。



夕方、その宿に着くと

宿の人が「おかえりなさいませ。」

と迎えてくれて、ナンだかほっとした。

20年間、何も変わっていないのが

とてもうれしかった。



お抹茶を飲みながら、一息ついていたら

父が、ぼそっと言った。

「ここのテーブルで、忌野清志郎と筑紫哲也が

 対談したと、新聞に載っていたよ。」



それまで、まったく知らなかったのだけれど

その旅館は、

私が大好きだった忌野清志郎の定宿だったのだ。



なつかしい風呂に入り

なつかしい光景を眺めてほっとしながら

忌野清志郎も、この同じ気持ちを感じて

何度も訪れていたのだろうと思った。



明け方

誰もいない露天風呂につかって

彼が眺めていたであろう同じ景色を眺めながら

トランジスタラジオを歌った。




画像-0007.jpg

きっと清志郎も知っていた

山のふもとの宿のわんこ、サバちゃん。




おまけ

山のふもとで犬と暮らしている。By清志郎









2 件のコメント:

ぽてと さんのコメント...

素敵な思い出ですね~~~。
忌野清志郎の歌も素敵。

ダイスケを飼っていた時、山の麓に住んで自由に走らせてやりたいなぁと、思っていました。

Tabitha さんのコメント...

ぽてと さま

ぽてとさんが、山に山菜採りに行った時に
ダイスケ君が、山で遊ぶのが楽しすぎて
呼んでもなかなか来なかったお話を
思い出しました。