3年ほど前に書きかけたまま
すっかり忘れていた日記が出てきた。
なんだかもったいないので
そのまま掲載しようと思う。
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その温泉宿を最後に訪れたのは
たぶん、20年以上前だったと思う。
祖母と一緒に行った、その駅前の宿は
外から見ると、昭和の匂いのするような
何の変哲もないコンクリートの建物だったけれど
とにかく、とにかく雰囲気が大好きで
とても気に入ったことが頭に強く残っていて
今回、日本へ行くことになったときに
ふとそれを思い出して、予約を入れてもらったのだった。
夕方、その宿に着くと
宿の人が「おかえりなさいませ。」
と迎えてくれて、ナンだかほっとした。
20年間、何も変わっていないのが
とてもうれしかった。
お抹茶を飲みながら、一息ついていたら
父が、ぼそっと言った。
「ここのテーブルで、忌野清志郎と筑紫哲也が
対談したと、新聞に載っていたよ。」
それまで、まったく知らなかったのだけれど
その旅館は、
私が大好きだった忌野清志郎の定宿だったのだ。
なつかしい風呂に入り
なつかしい光景を眺めてほっとしながら
忌野清志郎も、この同じ気持ちを感じて
何度も訪れていたのだろうと思った。
明け方
誰もいない露天風呂につかって
彼が眺めていたであろう同じ景色を眺めながら
トランジスタラジオを歌った。
きっと清志郎も知っていた
山のふもとの宿のわんこ、サバちゃん。
おまけ
山のふもとで犬と暮らしている。By清志郎
2 件のコメント:
素敵な思い出ですね~~~。
忌野清志郎の歌も素敵。
ダイスケを飼っていた時、山の麓に住んで自由に走らせてやりたいなぁと、思っていました。
ぽてと さま
ぽてとさんが、山に山菜採りに行った時に
ダイスケ君が、山で遊ぶのが楽しすぎて
呼んでもなかなか来なかったお話を
思い出しました。
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