ニューヨーク市の名物と言われているのに
今まで避けて通ってきたものがある。
避けてきたというより、
興味がなかったというべきか。
それは、
ブラック・アンド・ホワイトクッキーと呼ばれる
巨大なクッキーだ。
(日本語では白黒だけれど、英語では黒白である)
その歴史は100年以上前にさかのぼるようで
ニューヨーク市内や近郊の
デリやらベーカリー等の個人商店で
大抵ばら売りをしていて
ニューヨーク出身の人なら誰でも知っている。
スーパーで売っていることもあるけれど
大手の製菓会社は出していないし
お土産として売っているわけでもない
地元民のためのとてもローカルなクッキーである。
上の写真では、比較のために10円玉を置いてみたけれど
このくらい巨大なサイズが普通の大きさで
いわゆる普通のクッキーの大きさのものはミニと呼ばれる。
私がこれまで食べなかったのは、
別にこれと言って理由もない。
その存在は、引っ越してきた当初から知っていたのだが
なんとなく、横目で見ながら素通りをしてきたのだった。
先日、見かけたときに、そういえば食べたことないなと思い
オットに、あれ食べたことないんだよね。
と、ケースの中のクッキーを指差して言ったら、
「私もありません。」と言っていたのだが
(オットはニューヨークの出身ではない)
おととい突然、オットが会社帰りに買ってきた。
このお菓子のことが大好きな友人から、
「クッキーと言っても、生地が硬くはない」と聞いてたので
普通のクッキーの味は想像していなかったが…
一口かじってみて、
「この生地は、食べたことあるな。」と思った。
よくよく思い出してみると、日本の甘食の味である。
甘食なんてもう、たぶん100年くらい食べてなくて
今のニッポンで普通に売ってるのかどうかもわからないけれど
とにかく、あの懐かしい甘食の味だ。
その上にバニラのアイシングと
チョコ味のアイシングがかけてある
素朴なお菓子である。
お店によって、少しずつアイシングや
クッキーの生地が違うようで
それぞれの店に根強いファンがいるようである。
私が食べたものは、生地の甘さは控えめで
悪くなかったのだが、
何しろ巨大なので、すぐに挫折。
オットは、自分で買ってきたくせに
「私は、アイシングのかかってるクッキーの人ではありません。」
と、拒否。
ということで、
今たびさ家にいらっしゃった方は
もれなく、食べかけの黒白クッキーを差し上げます。
なお、この手のお菓子は
デリ等によっては、棚に置きっ放しで
古くなっているものもあるので
ニューヨーク訪問の折に試してみたい方は、
信頼のおけるお店で
おいしいものを買ってください。
8 件のコメント:
NYなのに比較対象が10円玉って・・・(笑)
あ、それにしてもこれは大きいですね。
大判のおせんべいより大きい。
残念なことにおせんべいだったら大きくても食べられるけど。。。
大きいどら焼きでも家族と分け合うので、これを独りで食べたら危険ですね。
カプメイさま
私も甘いものは、
大きくないどら焼きも、無理な人間なので
むりでーす。
25セント玉でも10セント玉でもよかったんですが
それだと、皆さんに大きさがわからないだろうなーっと思ったので
10円玉ですっ!!
えーーーっと、500玉が良かったー♪
ってゆーかたびささんが「100歳」超のお歳だとは、びーーーっくり(笑;)
日本で「甘食」普通に売ってますよ♪♪
まあ私も10年くらい食べてないですが、売り場にあるのは確認してます。
1個なら食べても良いけど、5個くらい入ってて・・(ミニサイズなのに)買う気になりません☆
tom☆ さま
500円玉は、持ってたら(重いので)
絶対空港で使ってしまうので
1円玉と10円玉くらいしかありませーん。 笑
甘食、普通に売ってますかー。
でも5個は…、私もいらないですねー。
ということで
100年くらい食べてませんが…
あと100年先くらいまで、機会がないかも…
甘食懐かしいなぁ。
学生の頃、おっぱいパッドパンって言っていました(笑)
この大きさ、少しずつ食べて4~5日かかりそうですね。
ぽてと様
おっぱいパッドパン。 爆笑
このクッキーは扁平胸ですね。 笑
甘食はおばあちゃんも母も好きだったから、私も懐かしい味。いまは、とても小さいサイズがスーパーで売っています。でも、なんだかふわふわで、どっしりと歯にくっつくあの感じが無いので、残念です。
ニューヨークの甘食にも興味がありますが、アイシングは剥がしていただきたいです。
ぷろとん
おばあちゃん、好きだったんだー。
知りませんでした。なぜだろう。
子供の頃に食べた記憶があまりない…。
黒白クッキー。
白いアイシングはぺろーんと剥がれます。
黒い部分は剥がれにくいかも…。
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