2012年1月14日土曜日

むちむち、むーちー。(基本の黒砂糖編)











餅作りのよいところは、



結構いい加減に作ったり、いろいろ実験をしたりして



失敗したかな、という状態になっても、



結構、おいしく食べられるところにある。(と、勝手に思っている。)







これが、ケーキやパンだったら



大量に失敗作を捨てる羽目になっているところだろう。







ということで、ニューヨークの餅作り。



今回は沖縄のむーちーである。







沖縄では、むーちーを作る頃(旧暦の12月8日)は



冷え込むので、その冷え込みを



「むーちーびーさー」



というのだと、友人に教えてもらったのだけれど



天気予報では暖かいはずだったのに



むーちーを作り始めたら



とたんに恐ろしい風が吹いて(隣町ではヒョウまで降って)



体感温度がマイナス9℃にまで落ち込み



文字通り「むーちーびーさー」になってしまった。



いやはや、むーちー恐るべし。







用意したものは



カリフォルニア産、ドロンパ印(暇田くま子さん命名)のもちこ



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沖縄の黒砂糖



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沖縄直輸入サンニン(月桃)の葉



大量のナントゥのおまけ付←ここがポイント)



(サンニンは、もちろん新鮮なものがよいそうだが

検疫を確実にくぐるために、少しだけ蒸したものを送っていただいたので

しなっとしている。)



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その他、木綿の紐、



ニューヨークの水道水(フィルター済)



蒸し器である。







作り方は、ネットで色々な方のサイトを見学させていただいた結果



色々な方の知恵を、少しずつ拝借して



自分で、工夫をしてみた。







まず



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黒砂糖を少量の水で煮溶かして、



溶かしたものを十分冷まし…



ボールに入れた「ドロンパ印のもちこ」に少しずつ加え、



その後「ドロンパ印のもちこ」が、



耳たぶの固さになるまで、水を少しずつ加えた。







料理の本でも、ネットでも



「耳たぶの固さになるまで、水を加えてこねる」



という表現を使う方がとても多いのだが



実は、私はこれがよくわからない。







生地はつぶれるけれど、



耳たぶはつぶしても、つぶれないではないか。



なので、適当に



これが、耳たぶなのか?



これでいいのか?



わーかーらーん!!



と、ぶつぶつ言いつつ



テキトーな固さになるまで水を加え



さらに、こねこね、こねこね、こねこねと、こねた。







その後、生地を2時間ほど寝かせ



成型。



手に油をつけて



生地を小判型にまとめ…







サンニンの葉の裏側に設置。



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生地の両側に少し余裕を残して包み…



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紐でしばる。



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これを数個作って



湯気の上がった蒸し器に、縦にしてぎゅうぎゅう押し込み…



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35分、蒸してみた。







サンニンの葉のよい香りが、家中に漂い…



きっと、周り近所の人から



また、たびさがアヤシイことをやっているな



と、思われているだろうなと思いつつ…







蒸し上がりをチェック。







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本当は、暇田くま子さん作の



むちむち、むーちーならぬ



むちむち、せいむち」があまりにもラブリーだったので



ぜひ、その「類似品にご注意」を作りたかったのだが



オットに、



「これは、せいむち本体ではなくて、



せいむちの舌ですね。」



といわれたので、断念。







ぬーよーくで作ってみた「せいむちの舌」は



むっちむちで、黒砂糖の風味とサンニンの香りが高く



のたうちまわって、気づいたら自分がせいむちになっていたくらい



うまうまであった。







ちなみに、色々なサイトを研究した結果



砂糖の量は、もちこの半分以上の量を加えている方が多かったけれど



私は、かなり甘さ控えめ人間なので



黒砂糖を、重さにして、もちこの3分の1以下にして



白砂糖も加えなかった。



私的には、この甘さが非常においしかったのだが



多くの方には甘みが少なすぎるかもしれない。



本場のムーチーの作り方は、本場のサイトを参照していただきたい。















せいむちの舌をかじるの図



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イテテ。









10 件のコメント:

ぷろとん さんのコメント...

せいむちの舌、おいしそう!
これはあの、名古屋近辺に売っている「生せんべい」を思わせますね。

そして、暇田くま子さんのせいむちくんがなんとも可愛かったです。あんこを入れるアタリ、あるもので美味しいものを作るという精神がまた素敵です。

暇田もちこ さんのコメント...

きゃ~っ きゃ~っ お~いしそ~う
そしてお上品!
もう自分でおかしな餅を作るより、これを買いに行きたいっ!

こんな本物の味を追求したまじめムーチー日記に紹介されたら
『ふざけんなっ』とムーチーファンに怒られそう~(心配)

熟読して次回はのたうちまわれるようにがんばります。

Jem さんのコメント...

思わず楽天で検索。売ってますねぇ、生葉。
う~む、う~む。
いつ「ぽち」すべきか仕事の予定表見て悩んでます。

カプメイ さんのコメント...

美味しそう~!
「基本の黒砂糖編」ってあるってことは、「基本じゃない○○編」があるんですね?
なんだろう~。期待してます。

Tabitha さんのコメント...

ぷろとん

生せんべいよりも、みにょーん と 伸びます。
でも、生せんべいが自分で作れるのではないかと
思えてきた。 笑

Tabitha さんのコメント...

暇田もち子さん

せいむちがラブリすぎて
どうしても、挑戦したかったのよー。

ということで、次回もちシリーズで
挑戦してみました…。

(なんだ、まだ続くのか)

Tabitha さんのコメント...

Jem さん

是非お試しくださーい。

Tabitha さんのコメント...

カプメイ さん

ああ、あまり期待をすると…。 (^^;)

無責任なカプメイ さんのコメント...

あぁ、こういう海獣いますよね~。
シャム猫の耳を手で後ろに潰しちゃうとこんな顔かも。ふふふ。

ムーチーって何を入れてもいいのかしら。
ういろうや蒸し羊羹っぽくしていいのなら、
栗とか小豆とかはまだノーマル系。
カボチャとかで黄色を作って、黒糖ムーチーで2色で虎模様は?

Tabitha さんのコメント...

沖縄の友人によると、
やっぱり正統派は、白と黒だけで
紫芋は許容範囲だそうです。

最近は、もっとトロピカルないろんな果物が入ってるような
ムーチーが売り出されているようですけれど
それは、邪道! と言われました。

ムーチーを作った後、ういろうを作るのは簡単だと確信しました。

ところで虎模様のむーちー
ものすごく試してみたくなったんですけれど!!