餅作りのよいところは、
結構いい加減に作ったり、いろいろ実験をしたりして
失敗したかな、という状態になっても、
結構、おいしく食べられるところにある。(と、勝手に思っている。)
これが、ケーキやパンだったら
大量に失敗作を捨てる羽目になっているところだろう。
ということで、ニューヨークの餅作り。
今回は沖縄のむーちーである。
沖縄では、むーちーを作る頃(旧暦の12月8日)は
冷え込むので、その冷え込みを
「むーちーびーさー」
というのだと、友人に教えてもらったのだけれど
天気予報では暖かいはずだったのに
むーちーを作り始めたら
とたんに恐ろしい風が吹いて(隣町ではヒョウまで降って)
体感温度がマイナス9℃にまで落ち込み
文字通り「むーちーびーさー」になってしまった。
いやはや、むーちー恐るべし。
用意したものは
カリフォルニア産、ドロンパ印(暇田くま子さん命名)のもちこ
沖縄の黒砂糖
沖縄直輸入サンニン(月桃)の葉
(大量のナントゥのおまけ付←ここがポイント)
(サンニンは、もちろん新鮮なものがよいそうだが
検疫を確実にくぐるために、少しだけ蒸したものを送っていただいたので
しなっとしている。)
その他、木綿の紐、
ニューヨークの水道水(フィルター済)
蒸し器である。
作り方は、ネットで色々な方のサイトを見学させていただいた結果
色々な方の知恵を、少しずつ拝借して
自分で、工夫をしてみた。
まず
黒砂糖を少量の水で煮溶かして、
溶かしたものを十分冷まし…
ボールに入れた「ドロンパ印のもちこ」に少しずつ加え、
その後「ドロンパ印のもちこ」が、
耳たぶの固さになるまで、水を少しずつ加えた。
料理の本でも、ネットでも
「耳たぶの固さになるまで、水を加えてこねる」
という表現を使う方がとても多いのだが
実は、私はこれがよくわからない。
生地はつぶれるけれど、
耳たぶはつぶしても、つぶれないではないか。
なので、適当に
これが、耳たぶなのか?
これでいいのか?
わーかーらーん!!
と、ぶつぶつ言いつつ
テキトーな固さになるまで水を加え
さらに、こねこね、こねこね、こねこねと、こねた。
その後、生地を2時間ほど寝かせ
成型。
手に油をつけて
生地を小判型にまとめ…
サンニンの葉の裏側に設置。
生地の両側に少し余裕を残して包み…
紐でしばる。
これを数個作って
湯気の上がった蒸し器に、縦にしてぎゅうぎゅう押し込み…
35分、蒸してみた。
サンニンの葉のよい香りが、家中に漂い…
きっと、周り近所の人から
また、たびさがアヤシイことをやっているな
と、思われているだろうなと思いつつ…
蒸し上がりをチェック。
本当は、暇田くま子さん作の
むちむち、むーちーならぬ
「むちむち、せいむち」があまりにもラブリーだったので
ぜひ、その「類似品にご注意」を作りたかったのだが
オットに、
「これは、せいむち本体ではなくて、
せいむちの舌ですね。」
といわれたので、断念。
ぬーよーくで作ってみた「せいむちの舌」は
むっちむちで、黒砂糖の風味とサンニンの香りが高く
のたうちまわって、気づいたら自分がせいむちになっていたくらい
うまうまであった。
ちなみに、色々なサイトを研究した結果
砂糖の量は、もちこの半分以上の量を加えている方が多かったけれど
私は、かなり甘さ控えめ人間なので
黒砂糖を、重さにして、もちこの3分の1以下にして
白砂糖も加えなかった。
私的には、この甘さが非常においしかったのだが
多くの方には甘みが少なすぎるかもしれない。
本場のムーチーの作り方は、本場のサイトを参照していただきたい。
せいむちの舌をかじるの図
イテテ。
10 件のコメント:
せいむちの舌、おいしそう!
これはあの、名古屋近辺に売っている「生せんべい」を思わせますね。
そして、暇田くま子さんのせいむちくんがなんとも可愛かったです。あんこを入れるアタリ、あるもので美味しいものを作るという精神がまた素敵です。
きゃ~っ きゃ~っ お~いしそ~う
そしてお上品!
もう自分でおかしな餅を作るより、これを買いに行きたいっ!
こんな本物の味を追求したまじめムーチー日記に紹介されたら
『ふざけんなっ』とムーチーファンに怒られそう~(心配)
熟読して次回はのたうちまわれるようにがんばります。
思わず楽天で検索。売ってますねぇ、生葉。
う~む、う~む。
いつ「ぽち」すべきか仕事の予定表見て悩んでます。
美味しそう~!
「基本の黒砂糖編」ってあるってことは、「基本じゃない○○編」があるんですね?
なんだろう~。期待してます。
ぷろとん
生せんべいよりも、みにょーん と 伸びます。
でも、生せんべいが自分で作れるのではないかと
思えてきた。 笑
暇田もち子さん
せいむちがラブリすぎて
どうしても、挑戦したかったのよー。
ということで、次回もちシリーズで
挑戦してみました…。
(なんだ、まだ続くのか)
Jem さん
是非お試しくださーい。
カプメイ さん
ああ、あまり期待をすると…。 (^^;)
あぁ、こういう海獣いますよね~。
シャム猫の耳を手で後ろに潰しちゃうとこんな顔かも。ふふふ。
ムーチーって何を入れてもいいのかしら。
ういろうや蒸し羊羹っぽくしていいのなら、
栗とか小豆とかはまだノーマル系。
カボチャとかで黄色を作って、黒糖ムーチーで2色で虎模様は?
沖縄の友人によると、
やっぱり正統派は、白と黒だけで
紫芋は許容範囲だそうです。
最近は、もっとトロピカルないろんな果物が入ってるような
ムーチーが売り出されているようですけれど
それは、邪道! と言われました。
ムーチーを作った後、ういろうを作るのは簡単だと確信しました。
ところで虎模様のむーちー
ものすごく試してみたくなったんですけれど!!
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