2013年6月29日土曜日

世にもうまうまなチョコレート粥。





前日の日記に、

フィリピンのチョコレートの朝がゆの話を載せた。

チョコレートのおかゆというのに衝撃を覚えたけれど

チョコ中毒の私としては、やっぱりどうしても食べてみたい。

「Mちゃんのママのレシピが知りたい!!」

と、Mちゃんに頼んだら

特別な材料を送ってくれると言う。



近所に、フィリピン系の食料品店あるし、

探してくるからいいよー。

と、言ったのだけれど

Mちゃんは、

その食料品店には絶対にないから

と、言い張って

すぐに材料を郵便で送ってくれた。



ということで

昨日、Mちゃんが子供の時に食べたと言う

フィリピンのチョコレート粥

チャンポラード(champorado)を作ってみた。



送ってもらった材料というのがこれ。

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タブレヤ(Tableya または Tablea)というもので

カカオ豆を挽いて、少々のお砂糖と一緒に固めた物である。

直径は500円玉くらいの大きさ。



しかーし。これは、ただのタブレヤではない。



Mちゃんのおばさまが

フィリピンの知り合いのカカオ豆農場で

最高のカカオ豆を選んでもらってきて

タブレヤ職人の人にタブレヤにしてもらい

アメリカまで年に2回運んでくるのだそうで。



お店に売っている市販のタブレヤよりも香りが高く

ピーナッツ等の混ぜ物が入っていないという

恐れ多い純正タブレヤなんである。



まず用意する物はふつーの餅米。1合で4杯分くらい食べられた。

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それから、上記のタブレヤを砕いたもの。1合につき4つ入れた。

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そして、塩少々。(これはヒマラヤの塩)

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その他に必要な物は

水、コンデンスミルク、

そして、好みにより牛乳、砂糖である。



米がかなり水を吸うので、

水の分量は、3.5倍にしたけれど、

もっともっと多くてもいいかもしれない。

(Mちゃんのママのレシピでは

 「水は好みに合わせて適当に」なのである。)



日本のおかゆの炊き方とは違い

最初に、一つまみの塩を入れた湯を沸かし、

そこに餅米を入れて

弱火で静かにかき混ぜながら20分煮るのが正しい煮方。

私は、横着なので圧力釜で6分煮て、蓋を開けた。



お米が煮上がったら

砕いたタブレヤを入れ、

弱火で、しっかり溶けるまでよく混ぜる。

甘〜いのが好きな人は、そこで砂糖を入れるのだけれど

後で、コンデンスミルクをかけて食べるので

砂糖は入れなくてもよい。




タブレヤがしっかりとけたら、お椀に盛りつけて、

コンデンスミルクをまわしかけて、出来上がり。


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カカオの香りがとっても高くて

お米がもちもちしていて、

コンデンスミルクがよく合って

のたうちまわるほどうまうま!




暑いフィリピンでは、

このチャンポラードは、冷やしても食べるそうで。

キンキンに冷やすと、どちらかというとおはぎっぽくなって

おかゆ状態ではなくなるけれど

そこに牛乳をたっぷりかけて

コンデンスミルクをたらして食べると

素晴らしい夏のデザートに。




タブレヤが手に入らない場所では

タブレヤの代わりに、ココアパウダーを使ってもいいのだが

この味は出せないわよー。というMチャンの言葉に納得した。



ココアパウダーで代用する時には

お米1合に付き、大さじ6杯とか7杯とか

入れ過ぎなんではないか?という程入れるのがミソだそう。

(砂糖のたくさん入っていないものを使用すること。)

ココアパウダーではなくて、チョコレートを使用する時には

ダークチョコレートでなければならないとのこと。



ピーナッツの混ざっている市販のタブレヤは

ナッツ好きの人にはいいかもしれないけれど

私のチョコ中毒度を知っているMちゃんは、

濃い味が出ないので絶対に物足りない!と断言していた。



チャンポラードは、ツヨと呼ばれる

お魚の干物と一緒に食べる(←クリック)のが正式だそうで。

甘いおやつを食べた後に

塩辛いものが食べたくなるという気持ちはよくわかるので

そのうちツヨを探しに行って

ツヨ付きチャンポラードを試してみようと思っている。



フィリピンは、333年もスペインの植民地であったので

もともとあったアジアの文化に、スペインの文化や

同じくスペインの植民地であったメキシコの文化が

複雑に混ざり込んでいる。

植民地時代には色々悲しい歴史もあったようだけれど

チャンポラードは、そんな融合した文化の

小さなおいしいおまけなのであった。




















10 件のコメント:

暇田くま子 さんのコメント...

わぁぁ・・・

黒いおかゆ(お魚添え)を見たら、黒いお米なんだろうと思うし、
前の日記を読んでも、チョコ味のライスプディング?くらいしか想像できなかったけど

えらく奥が深くて感動~

と言いつつ、
ホットチョコレート(粉)が余ってるから
Mちゃんには内緒でこれを使っちゃおう!とたくらむ私。

だって、アメリカから熱波が来ていて暑いんだも~ん
冷やしてコンデンスミルク!これで乗り切れる!

とさこ さんのコメント...

タブレヤは、カカオマスで代用可能かなぁ?
ツヨは・・・メザシとはかなり違いそうだな・・・

脳内再現に燃えてしまう食べ物ですね
チャンポラード、作ってみたいです

Tabitha さんのコメント...

くま子さま

作って、作って〜!

ホットチョコレートの素を使う時には
あまり香料とか色々入ってなくて
お砂糖が少ないものがよいそうです。
(でも、少しだけはお砂糖が入っていたほうが
 冷やしたときに、固くなりにくいそーです。
 冷やす場合には、水分を多めに。)

Mちゃんによると、
午後の冷やしたチャンポラードに欠かせないのは
お昼寝だそうで。
文化を守るためにお昼寝も忘れずに。

Tabitha さんのコメント...

とさこさま

作って、作って〜!

カカオマスで代用可能じゃないかなと思いますです。
(↑上のコメントも参照してください)

ツヨは… Mちゃんとの会話から想像するに…
初心者はアジの干物
上級者はクサヤで代用できるのではないか
と、結論づけました。

カプメイ@ライスプディングも苦手 さんのコメント...

スペインの食文化がこう変化するか!
面白いですね~。
チャンポラード(ミックス)、ツヨ(トゥヨ)の両方とも、
ネット通販で買えるみたいなんですが、試したいと思えないです。
(/_;)

ぽてと さんのコメント...

おかゆ大好きだけど、これは完璧にデザートですね。
作り方も味もこだわっていますね~~!!
美味しいかもと、納得しました。
が、その後に、デザートにお魚の干物の取り合わせって・・・!
わぁ、混乱します~~!

Tabitha さんのコメント...

カプメイ様

インスタントやら、ミックスのチャンポラードは
偽チョコ使っているので、ダメだそうです。

私もライスプディングは、
それほど好んで食べる方じゃないんですが
このダークチョコのチャンポラードはうまうまでした!

Tabitha さんのコメント...

ぽてとさま

味は、完璧にデザートなんです。

でも、デザートではなくて
お粥文化からの流れできているので
干物なんです。 笑

ポコマム さんのコメント...

たびささんを信じるしかない・・・。
勇気いるなあ。


ココアパウダーあるし
もち米あるし

作れるやんか。

・・・身欠けニシンもあるし。

やはり

食べられるやんか。

あとは
勇気だ。
これが問題だ。

Tabitha さんのコメント...

ぽこまむさま

こればっかりは、好き嫌いあるでしょうし…
無理に作ってーとは、いえませんです。 笑

身欠きにしんは…くれぐれも甘辛く煮たものは
お避けくださいますよう…