以前から、ニューヨークに住む
数人の香港人の友人に
バンクーバーの飲茶がおいしい
という話を、ちょこちょこ聞いていた。
知り合いの知り合いなんて
わざわざニューヨークから
プライベートジェットで
時々、飲茶をしにバンクーバーまで行く
というのだ。
香港を除くと
世界中で一番飲茶がおいしいところだ
というのである。
はっきり言って
ニューヨークの飲茶だっておいしい。
バンクーバーの香港人人口がすごいのは知っているけれど
ニューヨークにだって
香港人が本当にたくさん住んでいて
その香港人が、香港人のためだけに作っている飲茶は、
のたうちまわるほどおいしいのだ。
それよりもすごいなんて
プライベートジェットで飛んじゃうくらい、おいしいなんて
私には、まーったく想像できなかった。
なので、
どうしても、どうしても、バンクーバーでは
飲茶をしてみたかったんである。
どこがどうすごいのか知りたかったんである。
んで。
友人にディープな中華の街の
おいしい飲茶の店を紹介してもらい
私たち家族以外は、店内一人残らず広東語を話しているような
そんなディープなお店に出かけていった。
結果は…
やっぱりすごかった。
何がどうすごいのかというと…
私の好きな、腸粉というメニューがあるのだが…
その腸粉。
ニューヨークではたいてい
牛肉かエビの2種類なんである。
それが、そのお店は
なんと11種類もあったんである。
2対11。5.5倍。
完全に敗北である。
(メニューの中のC1~C11までが腸粉。)
大好きな排骨もうまうまだったし…
蝦餃だって、燒賣だって、
初めて食べたキノコの腸粉だって…
とにかく、頼みまくったものが
すべてすべておいしかった。
(おいしすぎて、写真なし。)
連日の食べすぎで食欲がなかった約1名にも
それはそれはおいしいお粥を注文できたので
家族全員幸せで、大大満足であった。
ただし…ひとつ大変に困ったことがあった。
昔ながらの飲茶というのは
蒸篭をいくつも重ねたカートが回ってくるもので
食べ物を自分の目で見て
これが欲しいと、指差しで頼めるものなのだが
知り合いの香港人によると
最近の香港では、カートが回るスタイルではなく
メニューから好きなものをオーダーするタイプが流行で
バンクーバーも、おいしいお店はそれをやっている
ということだった。
斯くして、私たちが行ったお店も
そうだったんである。
私は、自分の好きな食べ物だけは
広東語で注文できる。
けれども、まったく知らない食べ物は注文できない。
カートが回ってくるのなら、指差しで頼めるけれど
全く知らない中華料理なんて
メニューの中国語や英語を見て
エビだとか鶏だとかわかっても
それ以上はどんなものなのか、想像できない。
そのお店には
私が一度も食べたことのない
うまうまなものがたくさんあったはずなのだが
結局、知っている食べ物と
そのバリエーションに落ち着いてしまった。
確かにバンクーバーの飲茶は
私の期待を遥かに超えておいしかったけれど
広東語がわかる人が一緒にいたら
もっともっとすばらしい経験ができたに違いない。
4 件のコメント:
確かにねぇ、籠が回ってくる方がいいですよね。
でも、籠だと値段が解らなくて、ドキドキするって場合もあるし・・・。
この注文票だと値段が書いてないから同じかぁ。。。
全然解らないのは同じだから、目をつむって指さした所を注文するってのも楽しいですよ。
香港に旅行した時、友人が腸粉を内臓系の料理だと思い込んで注文を嫌がったことがありました。
違うっちゃ!と注文しましたが、文字だけだと分からないですよね。
ちうごく語の修行を... そんなに難しくないでしょう。
例外は、日本と同じ字で意味の違う、あるいは違う字を使う、鳥偏と魚偏。例えば、ウナギ。鰻と鱔。
あと、○○風という、地名での表現。例えば、揚州、潮州、澳州(マカオ)、泰式(タイ)、台式(台湾)、日式(日本)... 場所は分かるんですがねぇ。
Londonの中華街では、カート販売は1軒のみ。他は上記の様な記入式メニュー(ちうごく語のみ)か、英語も書いてある普通のメニューか、写真と番号のみのメニューです。
カプメイさま
腸粉だの河粉だの、食べ物自体を知ってないと
わかんないですー。
日本の飲茶は高いけれど
アメリカの飲茶の値段は、
大中小(たまに特大)だけで
それぞれの値段も知れているので
ぜーんぜん、関係なく頼んでしまいますです。
現役lecturerさま
材料とか地名とか料理法の表現は結構わかりまーす♪
でも…
中国語のお料理の名前って結構「詩的」で
鳥の足って書いてあっても、鳥の足とは全然関係ない料理だったり
アリが木の登るって書いてあっても、アリも木も入ってない料理だったり…
それに上のカプメイ様がおっしゃってるように、腸粉だの河粉だのって
もともと知っていないとわからない材料も、
材料を聞いても、ちんぷんかんぷんなものもあったり…
新しい創作料理等は、
生粋の香港人ですら名前から想像できなくて
これ、なあに?ってウェイトレスさんに聞いているくらいなので
知らないものはやっぱりお手上げですー。
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