毎年、
毎年、同じことを言ってるような気もするが、
新年の決意もむなしく、
つい、だらだらと1月を過ごしてしまったので
旧正月から、心機一転やり直しをすることにした。
なんてことを、香港人の友人のSちゃんに話したら
中国系アメリカ人のための
正しいお正月の迎え方講座があるから行ってみる?
というので、ひょこひょこついて行ってみた。
出席していたのは、ほとんど中国系3世と、
中国文化に興味のあるアメリカ人少々。
100%日本人なのにそんなところに顔を出しているのは
私くらいである。
講座では、
暦の読み方だの解釈だの、運勢だの
大晦日の過ごし方だの、
新年の過ごし方だの、様々な習慣だの
色々習って、非常に興味深かった。
中国語で書かれた中国の暦は、中身が
日本の
神宮歴やら
おみくじにそっくりだったし
お正月に餅をたべたり、年末に掃除をしたり
飾りに使うみかんは、茎と葉っぱ付であるとか
お年玉をあげたりなんてのも日本と同じだった。
もちろん、知らないこともたくさんあって
大晦日には
自分の為にお年玉を用意して(
赤い袋じゃないといけないらしい)
それを、枕の下に入れて寝るだの
独身男性は、梅の枝を持って
家の周りの道をぐるっと一周するとか
(遠回りをすればするほどよいらしい)
元旦に髪を洗ってはいけないとか
興味深い習慣もたくさんあった。
面白かったのは、運勢の解釈の仕方である。
干支やら暦やらの運勢には
日本のおみくじやら神宮歴やらと
同じような文句の運勢が書かれているのだが
運命と受け入れるというよりも
自分の運を変えることができる
と言う考えに基づいて読むのだということだった。
例えば
「秋頃に怪我に注意」とかいてあれば
その直前に、献血したりするそうである。
献血と言うのは血を流すことなので
ある意味、怪我である。
わざと、怪我をして血を予め流しておくことで
その運を使い果たすので、大きな怪我には至らない
と言う解釈の仕方をするのだそうだ。
また、健康に注意と書いてあれば
それは、病気になると言う意味ではなく
しっかり、それに備えていつもよりたくさん運動するなり
いつもより健康な生活をしていれば、防げると言う風に
捉えるべきなのだそうだ。
その先生の説明によると
運勢とは、全体的な運の中で
自分がどのように、それを乗り切って行くかを見るための
指標のようなものなのだそう。
悪いことが書いてあったら、
それを未然に防ぐような行動をし
良いことが書いてあったら、それを利用して
運勢を倍にする努力をするべきなのだそう。
おみくじを木に結び付けて帰ってくる日本人と違って、
ずいぶんポジティブな運勢の解釈に、目からうろこであった。
おまけにもらった、英語ポケット版珍黄歴
因みに、中国の暦を読む時に気をつけることは
日本では、西洋の暦で干支が決まるけれど
中国では、旧暦で干支が決まるので
新暦の正月と、旧暦の正月の間に産まれた人々は
中国と日本では干支が違うということである。
つまり、今年に関して言えば、旧正月は1月23日なので
西暦の2012年1月1日〜22日までに産まれた子供は
西暦を受け入れた日本では、辰年だけれど、
旧暦を使っている中国では、卯年。
(現に1月生まれの私の父は、中国暦と和暦では干支が違う。)
会場には、
新年にドアに貼るための、赤いお札のようなもの?を
書いてくれる人が来ていたので
早速、書いてもらって、ドアの横に貼った。
いっきに中華な我が家の玄関である。