昨日、犬の話を書いたので
アイルランドの犬たちのことを思い出した。
2007年にアイルランドを訪ねた時
アイルランドで出会ったわんこたちは
みんな、働くわんこだった。
今まで日本やアメリカで出会ってきたわんこは
警察犬や盲導犬等を除いて
ほとんど家族の一員というか、ペットだけれど
アイルランドで私が個人的に出会ったわんこは、
全犬、一匹残らず働いていた。
ただ漠然と番犬というのではなくて
れっきとした役割、職業があったんである。
アイルランドで泊まっていた
お宅のロキシーの仕事は
近所で放牧されている牛や
羊
そして穴熊やウサギ等の野生動物が
庭に入ってこないようにすることだった。
アートさん家のロキシーちゃん
羊や牛や野生動物が庭に入ってくると、
色々なものを食べてしまうので
犬は絶対に必要だという話だった。
田舎で泊まった民宿の人も何匹も犬を飼っていて
それは、本業の方の羊の放牧に必要だという話だった。
その民宿に泊まっていた時に
友人とお散歩にでかけたら
荷台いっぱいにたくさんのビーグル犬を乗せたトラックが
通りかかった。
アイルランドの田舎を
2人の怪しい女性が歩いているのを不審に思ったのか
トラックのおじさんは車を停めて
どこから来たのかと話しかけてきた。
ビーグルたちについて聞くと
狩りをするためのビーグルだ
という話だった。
おじさんは、私たちを質問攻めにして
どこの馬の骨かを確認すると満足して
去って行ったけれど
100メートルほど先の丘の上にトラックを停めて
荷台の枠をぱたんと下ろした。
すると、荷台の上のビーグルが
次々と飛び降りてきて
次々と片足をあげて道端におしっこをした。
おじさんはそのまま、ビーグルを乗せずに
トラックを発進させ
ビーグルは、一斉にトラックの後ろについて
おじさんの家の方に去って行った。