2年ほど前の8月の中旬に
野鳥を見に、ニューヨーク市のはずれまで
遊びに行ったことがある。
朝早くに、野生動物の保護区の駐車場に車を停め
色々な野鳥を眺めてから
日も昇り、暑くなってきたので
帰ろうということになり
駐車場に戻ったら、
車で満杯になっていた。
保護区の中では、
それほど人には会わなかったし
大量に人が押し寄せるようなものは何もないので
なんだろうと思っていたら
駐車場ですれ違う人は
全員インド系のようである。
駐車場は、川のようになっている入り江の前にあり
人々は皆、その入り江の砂浜に行っているようだった。
何故そんなに混みあっているのか
砂浜に何があるのかと思い
駐車場の端っこに行って観察すると…
人々は、水の中に入っていき
ろうそくと、花やフルーツがのっかった
籠のような、皿のようなものを、流していた。
服のまま沐浴をしている人もいる。
水を持ち帰ってきている人々もいる。
ニューヨーク市内には、
インド系の人々もかなりたくさん住んでいる。
若手の多くは、IT企業等につとめ
成功している人も多いけれど
かなりの人数の人々は
アメリカに来ても、サリー等の民族衣装を
日常的にずっとまとっていて、
インド式のライフスタイルをしっかりと守っている。
これも、何かインドの大切な習慣に違いない。
入り江に何かを流している人々を見て
オットと私は、こそこそと2人で話し合った。
「ニューヨークのガンジス川みたいだね。」
「これはオボンですか?」
「灯篭流しみたいだね。」
インドの故郷の川で灯篭流しをするように
彼らは、ニューヨークに移り住んでも
自分達の聖なる川(入り江)を見つけて
灯篭流しをしているのだ。
そこは、厳密には川ではなくて
流しても、河口に流れていくというよりは
岸に打ち寄せられるので
浜には、お供え物やら花やらが
カラフルにちらばっていた。

後日、インド人の知り合いに
何か特別な日だったのかと聞いたら
その日は、ジャンマシュタミと言って
ヒンドゥー教の神様の一人、
クリシュナのお誕生日を祝う日だったので
特に混んでいたのかもしれない
とのことだった。

