昨日、仕事関係のパーティに出た帰り
一緒に歩いていたSさんが
「パーン試したことある?」
と言った。
パーン(Paan)とは、
私が何だろう、何だろう、と
ずーーーーーーーーーーーーーーっと思っていながら
一度も試したことのない物体で
ニューヨークでは
パキスタン/インド人街で見かけるものである。
日本では、ビンロウとかキンマとか呼ばれているもので
何かを葉っぱにつつんで、
くちゃくちゃ…ぺ。
とするもの、ということしか知らなかったのだが
売っているのも買っているのも
おっちゃんばかりだし、
言葉も通じないし(ウルドゥ語が多い)
何といってもあやしげなので
今まで一度も試したことがなかった。
それを、小柄で愛くるしいSさん(女性)が
「試したことないなら今日やろうか?
半分こしよう!」
なーんていうんである。
ということで、
パーンショップ、初潜入。
じゃーん。
↑ これは、私達の前にいた
パキスタン人のおっちゃんが頼んだパーンを
製作中の図。
Sさんは、お店のおじさんと何やら交渉を始める。
「あんまり、甘すぎるの好きじゃないから
中身が少ないのがいいわ。
そのくらい少ないやつ。そういうのが欲しい。」
そういって、Sさんが上の写真のパーンを指差したら…
お店のおじさんが言った。
「それは、プロ用。あんたたち用じゃないよ。」
プロって、何のプロなの?
と、思わず突っ込んでしまったが
プロ用のパーンは、噛みタバコが入っており
くちゃくちゃ、ぺ をするのだが
女の子(注:おじさんの言葉)は、
おいしく味わうべきなのだ、と
おじさんは、力説する。
甘いパーンは
プロ用パーンとまったく違うもので
おいしいものがいっぱい入っていて
くちゃくちゃ ぺ をせずに
全部まるっと食べちゃえて
消化を助け、健康によいそうである。
Sさんは、かなり不服そうだったが
私は、プロになって
くちゃくちゃ ぺ
を、する気にはならなかったので
アマチュア(?)用のパーンがいいと
言い張った。
私達の番になると、お店のお兄さんが
水が入ったカメの中に放してある
べテル(Betel、日本語でキンマ)の葉っぱを取り…
切り目を入れて、茎の部分を取り除き…
怪しげな液体を塗って…
その後…
ビンロウ(かなりちょっぴり)と、フェンネルの実と、カルダモンと、
色々なドライフルーツの入ったジャムっぽい物体と
ばらの花びらのなんたらと、
お砂糖がかかったフェンネルの実と
その他もろもろ謎の物体を
葉っぱの上に乗っけて…
最後に、ぱっぱと
ココナツをふりかけて…
三角に折って、
アルミ箔につつんで
できあがり。
1個、2ドルなり。
で、この怪しげな物体を
がぶっとかじって
よく噛んで、味わうんである。
(プロ用と違うのでそのまま飲み込む。)
で、お味は。
うーむ。
説明がうまくできない非常に複雑な味である。
葉っぱの部分は渋くて
舌に、しびれたような感じが広がるけれど
甘いジャムっぽい物体やら
カルダモンやらフェンネルが含まれているので
ものすごくイヤな味ではない。
(たぶんそこが、アマチュア用ということなのだろう。)
とにかく、
今まで一度も味わったことのない味としか
説明しようがない。
んでもって、ビンロウは
お酒じゃないけれど(ドラッグでもない)
ちょっと興奮状態になるのだと
どっかに書いてあったのだが…
別に
お酒に酔っ払ったような状態にもならず…
別に、幸せの骨頂のような状態にもならず…
ただ、その後
Sさんと盛り上がったことは盛り上がったので
(まー、いつも盛り上がるのだが)
効果は、なきにしもあらずかな?
という気もする。
(お酒どころか、眠気覚ましのコーヒーもないくらいの効果?)
プロ用のパーンは、口の中が真っ赤になるくらい
ビンロウが入っているし、
噛みタバコも入れるので
アマチュア用の「食べる甘いパーン」とは
全く別物のようである。
(上にも書いたが、甘いものはプロ用のパーンには入れない。)
キライではなかったけれど
別に好きでもなかったので
たぶん、二度と試すことはないだろうが
なかなか興味深いものではあった。